記事詳細ページ

2015 フィルム講座 大正3年と昭和9年 10 

平成26年度「長井の心を育む推進事業」で公開した写真を取り上げる。

長井のまちには、その歴史の中で様々な建物があらわれては消えを繰り返してきた。現存しているものもあれば消えてしまったものもある。その時々の人々の暮らしを彩り、時代を形どってきた建物等を、大正3年・昭和9年の時間軸周辺でご覧いただく。

 

西置賜郡立図書館・物産陳列館の大正3年と昭和9年

 

大正3年の地図

 

大正3年には、西置賜郡立図書館・物産陳列館はまだない。整備されるのは大正4年のことで、大正天皇が即位式を挙げたことを記念して「御大典記念西置賜郡立図書館」が、11月12日に開館する。場所は、現在の中村循環器科医院のところだ。二階が図書館、1階は物産陳列館である。蔵書数は2710冊であった。

 

開館当初の正面

 

1階物産陳列館内部

 

昭和9年の地図

 

 

 

 

昭和9年の町勢要覧に掲載された写真

 

 

郡立図書館は、大正12年の郡制廃止に伴って、置賜織物同業組合に譲渡され、以来同業組合の事務所と陳列に活用される。同業組合は、ここに入る前、郡役所南にあった「初代郡会議事堂」を買い上げて事務所に使っていた。

昭和16年の建物状況の記録がある。敷地面積は707.2平方メートル。建物本館は木造スレート葺洋館、2階建て玄関付き。階下階上とも64坪、下屋4坪5合。住宅は木造トタン葺平屋建1棟21坪。炭小屋は木造トタン葺1棟2坪5合。石造門柱一構え、木造門扉付、木柵は事務所周囲全部。

同業組合は、昭和16年12月の企業整備令によって解散、建物は長井町農業会に譲渡された。

 

 

 

 

2015.04.06:[歴史的建造物]
オンラインショップで購入できます!旬の逸品
一覧はこちらから
アーカイブ
このページの上へ