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長井古写真物語 42 菊水館

長井市文教の杜に保管されている古写真を紹介します。一枚の写真から情報を読み込みます。



 菊水館は長井駅前に大正12年に開館した長井町初めての常設映画館です。同年9月3日に上棟式、10月落成、11月上旬に杮落としを兼ねて開館されました。創設の主唱者は大町の外田修氏で健全映画館の必要性を説き、宮地区を代表する顔ぶれが名を連ねた株式組織を立ち上げオープンにこぎつけました。
 上映に当たっては、米沢で常設映画館「ときわ館」を営業していた小林氏に依頼、ピアノ・フィルム・映写技師・弁士・映写機など一切を持ち込んで毎週2回出張上映をしていました。翌大正13年には松竹・日活と契約、常時上映となります。長井はもとより飯豊・白鷹からもぞくぞくと訪れ活況を呈しましたが、その後経営難となり、貸館制をとり経営者が変わっていきますが、戦後テレビの普及によって映画館は斜陽化し昭和49年5月、閉館しました。

(トップ写真は、文教の杜コレクションのガラス瓶です)
2014.03.11:[歴史的建造物]
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