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長井古写真物語 37 長井大橋

長井市文教の杜に保管されている古写真を紹介します。一枚の写真から情報を読み込みます。



 昭和6年12月、長井大橋が竣工、そのときの記念写真です。新工法による鉄橋はワーレン式トラス4連の堂々たる威容で人の目を奪ったとされています。全長32.8メートル、幅5メートル。両側にはスタンドに照明灯でしょうか、それの横には竹が添えられています。長井橋も同時に竣工していますが、最も世人の注目を浴びたのは長井町内の最上川にわずか1.5キロメートルを隔てて最新の鉄橋が二つ同時に出現したことでした。
 小出と伊佐沢を結ぶ長井大橋は、最初、明治21年6月に架けられました。長さ90メートル、幅3.6メートルの木橋でした。当時は有料で小出側に番小屋を設けて橋賃を徴収していました。明治33年の洪水で使用できなくなり明治37年に新たに架け替えています。写真左に写る木橋がそれです。
 このトラス橋も、平成19年7月1日に「さくら大橋」が開通し、9月24日の「「長井大橋のお別れ感謝の会」を経て、10月から撤去工事となり76年の歴史を閉じました。


(トップ写真は文教の杜コレクションのガラス瓶です)
 


2014.02.27:[歴史的建造物]
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