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長井 古写真物語7 駅前歓迎塔

長井市文教の杜に保管されている古写真を紹介します。一枚の写真から情報を読み込みます。
                             (協力:文教の杜、長井市史)



              駅前の歓迎塔

 長井駅前の道路、ど真ん中に歓迎塔を設置、観光のPRと歓迎を目的とした看板です。長井駅を降りると、この風景画飛び込んできました。現在は、歩道ができた事を加えると道路幅は当時と同じです。でも、広く見えます。右側手前には、三階建ての和泉屋旅館、左側奥には菊水館(映画館)が見えます。道路奥には歓迎塔がうっすらと映しこまれています。それにしても、空の広さは昔の特徴でしょうか。
 左側の電柱には映画上映の宣伝板があります。それには、3種類の映画ポスターが貼られていますが、そのうちの1種類が判明しました。それは「網走番外地」。昭和34年に公開された第一作で、主演に小高雄二、浅丘ルリ子で日活の作品。この写真も昭和34年に撮影したものとわかります。
 では、歓迎塔の設置はといいますと年表等で昭和34年の整備ですから、出来た年の写真とわかります。上部に立体のデザインがなされ、「歓迎」「長井のつつじまつり」のPR、その下には「長井市・長井市観光協会・長井市商工会」の文字が横書きに並べられています。また上部からワイヤーが両サイドに下がり、国旗等の掲揚に使用されていました。歓迎の文字の上には、長井市章の前身の「〇が六つに長の文字」のマークが掲出されています。
 昭和34年には、次の出来事がありました。ままの上に長井警察署庁舎完成、市議会議員選挙で28名に、置賜地区労働会館完成、祝瓶山荘完成、長井南高校体育館の完成、市役所前道路の舗装などがありました。

2013.11.25:[歴史的建造物]
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