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【唐梅遺跡現地説明会】

長井市教育委員会では現在調査を進めている長井市勧進代の唐梅(か
ろめ)遺跡の現地説明会を6月26日(土)に行いました(^-^*)/

唐梅遺跡は朝日山系の麓にある西根地区にあり、ここでは多くの縄
文遺跡が発見されています。昭和52年に発掘調査された長者屋敷遺
跡の北側には古代の丘資料館が建てられ、市内で発掘された遺物を見
ることもできます。

▼出土した遺物の数々。石鏃や土製の耳飾りも発見されました。




今回現地調査を行っている唐梅遺跡は平成6年と21年に試掘調査が行
われ、縄文時代中期後葉〜後期前葉にかけての土器や石器が数多く
出土しています。遺跡範囲は東西200m、南北150mぐらいと推定さ
れているそうですヽ(▽⌒*)

今回の調査区域からは土器や石器に加え、土偶や土製の耳飾りが出
土しました。不動産的な痕跡である遺構が検出されなかったことか
ら、当時の「捨て場」だった可能性があるそうです。

▼現在暮らしている場所がかつてどんな場所だったのか、みんな
 興味津々です。


出土した土偶は「ハート形」土偶とよばれるもので、北関東や福島
県、新潟県、宮城県などに分布しているものだとのこと。山形県内
では米沢市の竹井境遺跡と長井市伊佐沢の岩見原遺跡で出土してい
るそうです。今回見つかったもののようにハート形土偶の特徴であ
る重なり合う細い線と渦巻の文様が施されているものは県内でも出
土例が少ない貴重なものだそうですよ(*゚∇^*)ノ

▼土偶には細かい文様が施されています


古代の人々の生活のあとが町のいたるところに分布している長井市。
現在は宅地や畑として今の私たちの身近にある場所に、かつて全く
違う使われ方をしていた痕跡が残っているなんて不思議です。水や
緑が豊かなこの地は古代の人々にとっても暮らしやすい場所だった
のかもしれませんね(⌒-⌒*)

※資料、写真提供:長井市教育委員会


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