【青苧と漆ロウ展〜青苧:文教の杜】
文教の杜と古代の丘資料館では現在、
共通テーマ展「青苧と漆ロウ―最上川舟運がはこんだ物資―」を開
催しています(8/23まで)。
青苧(あおそ)と漆ロウはどちらも江戸時代に米沢藩が専売品と定
め、京や大阪との交易で収入を得るための大切な産業として生産を
奨励した産物なのだそうですヽ(▽⌒*)
このうち文教の杜では「青苧」の展示が行われています。
▼文教の杜
青苧はイラクサ科の多年草。茎から繊維を取り出して織物の原料に
しました。穂先近くのやわらかい部分は越後上布の原料として高級
衣料の材料にもなったそうです。紋付や裃(かみしも)などの正装
にはもちろん、労働着や普段着、暖簾や蚊帳など幅広い用途に使わ
れました。肌触りは麻に似ているそうですよ☆-(^ー'*)
▼青苧から取り出した繊維。これで着物を織るなんて不思議です。
▼青苧の紋付。見た目はデニムみたいです。
はじめは青苧の生産と繊維への加工だけを行っていましたが、織の
技術が伝わると繊維加工品と織物製品の二種類で交易を行ったそう
です。
文教の杜の近くにはかつて青苧を保管した蔵(青苧蔵)があって、
現在でも門(青苧門)がその場所を教えてくれます。門の前では
自生している青苧も見られますよ。
▼青苧御門と門前の青苧
▼子供の着物はとっても鮮やか!草から作られたとは思えないです
ねヾ(^o^;)
▼こういう織り機で織ったのかなぁ…大きい!
その後、紬の生産が奨励されるようになると、青苧を作る人は徐々
に少なくなっていったそうです。その当時の名残か、今でも田んぼ
のあぜ道などで自生している青苧を見ることができるそうですよ。
草から着物を作ってしまおうという発想にびっくり!先人の知恵っ
てすごいですね。
ぜひ文教の杜でご覧になってください(^_^)。
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